ガラスのインテリア

ワイルドかつパワフルな技法「ダル・ド・ヴェール」

重厚な光と影

ダル・ド・ヴェールとは、ぶ厚いガラス板をハンマーで叩いてパーツを作り、最終的にコンクリや樹脂で固めて1枚のパネルに仕立てる、ちょっと変わった技法です。ガラス厚は2〜3.5cm程で、叩く力が強すぎると粉々に砕け散りますし、中途半端な力ではうまく割れてくれません。練習しようにも、材料は1枚ずつ職人の手作りで高価な輸入品。そんなガラスを何故わざわざハンマーで割るのか?それはギザギザの割れ目から、とても美しい光を放つからです。そして叩いた箇所は色が薄くなり、小さなパーツにも繊細な色のグラデーションが生まれます。ワイルドでパワフルな技法が織りなす重厚な光と影、これぞダルの魅力です。

テーマは和食とイタリアンの「融 合」

和食の板さんが鹿児島でイタリアンレストランをオープン。「自分は和食か?本当はイタリアンか?」と悩み続け、出した答えは和食とイタリアンの融合でした。そこで、左の茶系の半円を「和」に、右のグリーン系の半円を「イタリアン」に見立て、それが交わる部分にはオーナーの情熱を赤色で表現しました。場面左は北斗七星。これは人が道に迷った時に北斗七星で自分の行くべき方向を見定める、という話の例えから、オーナーを今へ導いてくれた「みちしるべ」という意味を込めて配置しました。下は徐々に開けていく夜空をグレーのグラデーションで表現。また、お店のロゴマークである凸(桜島)をカラシ色(お店のイメージカラー)で私がガラス鋳造し3箇所に配置しています。一番大きい凸型には店名「ドン・ジャッポーネ」をサンドブラストで深掘り。このパーツは一点ものなので、ハンマーで叩く時は震えました。

シチリアの青い海

場面右上はシチリアの「海」あるいは「空」をイメージした青に。ガラスの叩き方を工夫して、それぞれの頂点が波のようにうねって見えるよう配置し、淡い水色と濃いブルーの2色で自然なグラデーションにしています。ガラスエッジはとてもシャープで触ると簡単に指が切れます。来店されたお客様が怪我をされないよう、ガラスのエッジは全て面取りし、透明になるまで磨き上げました。ヤスリで面取りするのが一般的ですが、曇ってしまうのがイヤで。見えないところですが、ここは作り手のこだわりです。

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